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2006年1月28日 (土)

東横インの「内観」とは何だった?

話題の社長は昨年5月に日本内観学会で以下の発言をしていますね。

「内観をやれば、ビジネスや金の面だけではなく、自分と物事を客観的に、また、損得を離れて観れるので、落とし穴におちいりにくい。その結果、打つ手が正しくなり、業績があがる。だから、内観をやれば、儲かる。」http://www.uproad.ne.jp/rengein/koufuku/koufuku.267.html

内観とはそんなものなんでしょうか?あるいは単にこの社長がそんなものなんでしょうか? 内観療法を信望する関係者からの意見の表明がほしいところです。既に身体障害者の団体代表から同社の経営姿勢への批判は表明されています。

「素直」に儲けるための判断をした、と皮肉るのは簡単です。しかしここでは、(一度内観療法を受けた身としては)内観の本質に関わる部分からの発言がほしいですね。「彼は正しい内観者では無い」「商売に手段として使っただけ」と切り捨てるとか、「人間は弱いものとか」では内観療法関係者全体がその程度と思われてしまうことでしょう。

内観療法の効用を認知する一方で、ヒトを従順にさせる仕掛けにもなる、という危惧を示した心理学者もいましたので、私にはその線で妙に納得してしまいます。

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コメント

こんな悪い自分でも生かされていると思う心境になるそうなので、社長本人は「いやぁみつかっちまったぁ」ぐらいの気持ちでいるのではないんでしょうかね・・・・

投稿: リンゴ | 2006年2月 1日 (水) 18時48分

投稿ありがとうございます。社長は本気でそう思っているかもしれませんね。内観の内向的で情緒的な自動思考は、ヒトから社会性や批判精神を奪い去るのではないでしょうか。これだけの法令違反をしてきて、支配人や従業員の抵抗や内部告発が出ていないという事実にも驚いてしまいます。内観で救われた気持ちになっている外部の多くの方々の事をどう思っているか、一度だれか聞いてもらいたいところです。

投稿: mmm | 2006年2月 2日 (木) 05時01分

自己レスしますが、冒頭で紹介した「幸福ニュース」の第267号 第28回日本内観学会での東横イン社長の講演内容が読めなくなっていました。このサイトの前後の記事は読めるので恐らく、サイト管理者が諸事情から削除したのでしょう。実は気になって内観関係のサイトをいろいろと見ているのですが、東横インの問題に言及しているものは皆無でした。(あれば教えて下さい。)同学会に資金面でかなりの援助をしていたからでは、と勘ぐってしまいます。

投稿: mmm | 2006年2月 5日 (日) 19時35分

更に自己レスしますが、昨日の東横イン社長・西田憲正氏の記者会見からの引用:

――(実践している)「内観」とは。
 「自分自身を見つめて自分を築く。何の役にも立てられなかった。『自分は上等な人間だ』なんて思っていたことが、悔しくてしょうがない。反省しています」

記者による要約かもしれませんが、この発言内容からは内観が何たるかを理解しているとは思えませんし、ましてや内観研修所を経営する立場には無いと言えるのではないでしょうか?

また、相変わらず内観関係者からの発言が公に出てこない点は不可解です。

個人的には、某内観研修所のブログにコメントを入れたところ、所長のN様からは以下の丁重なコメント(一部のみ引用)を頂きました。ご参考まで。(N様:ありがとうございました。)

以下、抜粋での引用です。

この度の東横インホテルの件につきましては本当にこころを痛めております。西田社長にはこの際「自分で播いた種は、自分で刈り取らなければならない」ということを肝に銘じて、しっかり贖罪していただきたいと願っています。これは私自身の内観に対する態度への警鐘だと思います。

投稿: mmm | 2006年2月 7日 (火) 12時52分

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