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2006年2月15日 (水)

某航空会社と某改善活動と適応障害

[この記事で取り上げている某改善活動の固有名称をGoogle検索すると私のブログが何と3位! 某改善活動を導入している各社は、コンサルタントと機密保持契約のようなものをしたり、「社外秘」扱いだったりしているので私の記事が如きが「人気」になったのかもしれません。このままでは何かと困るで、(コメントを含め)すべて「某改善活動」に変えました。以前、航空会社の実名も同じようになってしまったので某に変えましたのでこれで2回目です。(2007/7/21)]

某航空会社もついに行き着くところまで行ってしまった感がありますね。組合問題や他社との統合などの遺産を差し引いたとしても、毎日数万人の命を預かるビジネスをしている会社で、50人の経営幹部が社長退陣を求めるのは尋常なことではないと思います。個人的には、機長を含む、中間管理職のメンタルへルスが特に気になります。心身症で墜落、、が出なければよいのですが。

この会社、あまり表には出していませんが、(私が適応障害になった遠因でもある)某改善活動を経営手法としてこの2年ほど取り入れ、現場の改善に取り組んできました。某改善活動で高名なUS企業も(ビジネス直結の)「パートナーシップ」を昨年9月には発表しています。

問題はここからです。果たして、某改善活動はこの航空会社とその社員や、そしてその顧客のためになっているのでしょうか?怪しいのはその活動がどうも盛り上がっていない事と、その導入後に事件・事故が集中していることです。(古い言い方ですが)ナショナルフラッグとして「らしさ」というものはあったと思います。これを「オオサンショウオ」などと現状を否定したところから始まった某改善活動は、間違いなくそれまで残っていた現場のチカラを荒廃させたと思います。(「現場のチカラ」はプロジェクトXっぽっくって好きな言葉ではありませんが、、。)

某社で元BB(某改善活動でいう専門職=ブラックベルトの略)の私としてあえてメンタルヘルスの点から言えば、某改善活動は「アメリカ人に柔道を習う」ようなもので、そこそこに企業人としてやってきた日本人にとっては違和感の塊です。(そもそも何であのアメリカ人から品質を教わるの?)また、人によっては、(経営層自身だって半信半疑なのにその)経営層から新宗教を押し付けられたように思うのではないでしょうか。顧客志向を口では言いますが、実態はあくまで短期的な株価対策ではないかと思われる節も見受けられます。

このような経営方針や職場環境に適応せよ、となると、まず自らの過去を否定し、次にロジカルシンキングや数値化できないものを否定か無視し、そして、他の社員や顧客までをも「折伏」する立場にまでさせられるわけですから、メンタルヘルスにいい訳がありませんよね。私の適応障害には別のストレッサーもありましたが、素地は某改善活動にあったと今では思っています。

本題に戻りますと、この航空会社に関して、ジャーナリズムや心理学者などがどこまでこのあたりを深堀するか注視していますが、内部告発を含め、まだ見受けられません。

冒頭は私のただの杞憂なのでしょうか?(私は怖いので暫くは別の会社のフライトに乗ります。)

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コメント

日本の某航空会社ですが「沈まぬ太陽」をまだ引きずってますね。 私の思い込みかもしれませんが、この会社ちょっと国土交通省にいじめられすぎているような気もします。 さて某改善活動ですが、その昔のデミング賞やTQCの活動。あれは相当自殺者を出しましたね。TQC活動のために休日がなくなった人やウツ病になった人の話を良く聞きます。 日科技連が諸悪の根源でしょうか?

投稿: sloth | 2006年2月16日 (木) 21時58分

slothさん、コメントありとうございます。

「沈まぬ太陽」はもう片方の航空会社や、東京電力、NHKなども似たようなもので、所詮規制に守られた、生産性の低い国策企業であり、その環境に「憧れて」入社した方々の集団との理解です。日本の航空業界自体が国土交通省とは仲の悪い親子みたいなものかなと思います。市場競争原理により晒されるJRはまだいいかも知れません。ただ、JRが「国際線」持たず、「引き上げ者」の年金や旧労組などの固有の問題を引きずっているように、それらの単純な比較はほどほどにした方がいいと考えます。

デミング賞やTQCにおける日科技連とは実に味わい深い「お題」ですね。当時そのような話しがあった事は私も当時、顧客から聞いています。ただ、私の知る範囲で、某改善活動に日科技連は関わっていません(OBや転職組みの個人は知りません)。

むしろ、某外資系「超優良」コングロマリットのOB(女性は皆無)が怪しい。その「過去」を活用して、いろいろな所に出没しています。面白いのは最近「リーンxx」などと言って「過去のxxは間違っていた」などという輩までいることです。トヨタはxxを鼻で笑っていますが、そのトヨタが言い出した「リーン」まで転用するところが、知財に煩いはずのUS(系企業やそのOB)のやる事か?と思います。たしかに、元を正せば某改善活動USの某通信機会社からはじまり、創始者らが転職していろいろと広がった「宗教」じみたものですから、その末裔が分派したり、「プロテスタント」になるのも自然の流れかもしれません。

最近心配なのはISO、特に環境(ISO14001)です。企業の品質管理や工務畑のOBのいい転職先になっているような組織が「指導」や「審査」と称してコンサルタント料を年貢のように取っていきます。そして、企業には膨大な無駄な仕事をさせています。(会社によっては土日も、、)公認会計士が恐らくこらからそうなるように、「製造物責任」に準じた「審査責任」を取らせるようにしないといけませんね。(規格書をよく読むとしっかり逃げられる仕掛けもあります。)

余計な事にも言及して長くなりましたが、その企業の本質の部分を自ら強化できない企業は、存在はできても尊敬はされないと思っています。他社のよい所や助言などを上手く選択的に取り入れながらも、基本は自律しているのが望ましいですし、何かの権威に依存して経営方針に入れているような経営者に哲学は感じませんね。(株価対策のための戦術しか考えていない、と思ってしまいます。)

投稿: mmm | 2006年2月17日 (金) 05時42分

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